子ども側が適齢期を探っておくことが大切
前置きが長くなりましたが、私が伝えたいのは、親の認知機能がしっかりしているうちに、「遺言書」を作ってもらうように、子ども側が適齢期を探っておくことが大切になってくるということです。
これは子どもの役割です。責任とも言えるかもしれません。
親の判断能力が低下してからでは手遅れです。その時期に作った遺言書が無効になる確率は高く、「せっかくあの時無理して書いてもらったのに」と後悔してもしきれないということになってしまいます。
だからと言って、今すぐにでも、親のところに行って「ねぇ、話があるんだけど」と、いきなり相続の話をするのも、ナンセンス。
そんな直球誘導では、「何を言い出すのか!」と、親だけでなくきょうだいとも亀裂が入りかねません。
きょうだいに声がけをして、家族全員で集合する機会を作って、遺言の意思を親に尋ねるというのも、私には得策とは思えません。
親が構えてしまい、自然な気持ちを聞きづらいと思います。