あるべき場所には…

久しぶりの通院。電車に乗るとすぐ山側を見やる。

違和感を察知する間もなく、電車はあの場所をあっさり通過した。間の抜けたような光景だった。あるべき場所に、あるべき建物がない不思議さ。

長屋はいつの間にか、跡形もなく消えていた。

 


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