アインシュタインの名言
アインシュタインの人生もまた、起伏に富んで興味深く、彼の伝記動画を検索して視聴するとリスニングの練習にもなる。
アインシュタインの名言の数々は、その人生を反映して、深い叡智(えいち)と思いが込められているが、英文は群を抜いてシンプルである。彼の言葉の多くはもともとドイツ語で語られ、それを他の人が英訳して、今日、英語の名言として広く知られているらしい。
英語を「世界の知を共有する共通語」として学ぶとき、多様な言語の叡智を、知られざる誰かの英訳で知るのも興味深いだろう。
英語のquotesの世界では、中国の老子(ろうし)や孔子(こうし)、ギリシャやローマの哲学者など、世界中の思想家の言葉を英訳で読むことができる。これらの名言の英訳者は無名だが、長年こうした思想が英語で口伝され、書き写され、英語のオリジナルがなかったからこそ、英語の表現が洗練されたのか、読んでいてシャープで味わい深い英文が多い。
※本稿は、『使うための英語―ELF(世界の共通語)として学ぶ』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
『使うための英語―ELF(世界の共通語)として学ぶ』(著:瀧野みゆき/中央公論新社)
自分の考えを英語で伝えたい、「使うため」の英語を学びたい!
そんな人々に本書は、ELF=「世界の共通語(リンガ・フランカ)としての英語」への発想転換を提案する。
発音やリスニングからテクノロジーの活用まで、「知っている英語」を「使える英語」に変えるための具体的な英語勉強法を紹介する。