インターネットを通じて海外発の情報に触れる機会が増えた今、英語を読む力の重要性はますます高まっています。英語についての著書を多く手掛ける杏林大学・北村一真先生は、近年SNSなどを通じて興味深い表現や言い回しが生まれていて、それらを知っておくとネット上の英文を読む際にも有益だと言います。連載第1回では「dis」「because」「unfollow」を取り上げます。
dis
“Are you dissing him?”
訳:彼をディスってんの ?
dis…「…のことを悪く言う」は典型的なネットスラングという印象が強いですが、実はSNSよりもずっと歴史が古く、1980年代からある言い方です。
日本語で「ディスる」という言葉が定着したのは比較的最近であり、これを日本特有の現象と考えている人もいるようですが、実は disrespect を縮めた dis を「敬意を持って扱わない」という意味の動詞として使う例は、英語圏には昔から存在していました。