（写真提供：Photo AC）
すべての写真を見る
英語を話せるようになりたい、ビジネスの場面で自分の考えを英語で伝えたい…。「使うため」の英語を身に付けるには、どのような学習法が良いのでしょうか。社会言語学者の瀧野みゆきさんは、英語を「世界の共通語」として捉え直す「ELF（English as a Lingua Franca ＝エルフ）」という考え方を取り入れた学習法を提案しています。そこで今回は、瀧野さんの著書『使うための英語―ELF（世界の共通語）として学ぶ』から、新しい視点の英語の学び方を一部ご紹介します。

どう伝わるか、相手の文化を考える

ELFユーザー、特に仕事の目的を達成するために英語のコミュニケーションをする人は、情報を正確に交換するだけでなく、相手と良好な関係を築くことが重要である。

そのため、自分の英語表現を相手がどう受け取るかを丁寧に考える必要がある。

相手は自分の意図をわかってくれているか、誤解していないか、不快に感じていないか。同様に、自分も相手の意図を正確に理解しているか。

このように「相手にどう伝わるか」を考えて英語を使うには、コミュニケーションの文化に配慮する必要がある。