気持ちを落ち着かせる食の知識

気持ちを落ち着かせるためには、次のような食の知識が役立ちます。

(1)緑茶や紅茶に含まれる「テアニン」はリラックス効果がある

(2)鮭やサバなどの青魚に含まれる「オメガ3脂肪酸」は抗鬱効果が期待できる

(3)果実に含まれるビタミンCには、ストレスに対する抵抗力を高める効果がある

(4)牛乳、チーズ、肉、赤身魚、卵、大豆製品には、幸福ホルモンのセロトニンの生成を助ける「トリプトファン」が多く含まれている

『仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく』(著:和田秀樹/クロスメディア・パブリッシング)

注意が必要なのは、こうした効果には、すべて個人差があるということです。

コーヒーなどに含まれるカフェインによって、気持ちが落ち着く人もいれば、逆に神経が興奮する人もいます。

カルシウムを摂取すると、神経が安定する人もいれば、あまり効かない人もいます。

大事なポイントは、これらの栄養素が足りていなければ、摂取すればいいだけのことで、そればかりを取りすぎることは賢明ではありません。

基本的には、無理な我慢をせずに、自分の好きなものを食べて、栄養状態が足りていることが、身体とメンタルの健康に役立ちます。