食材は調理の際に一口を小さく切ることが大切で、目安は板チョコのひとかけら。食べる時には少量ずつ口に入れ、よく噛んでゆっくり食べること。
また、姿勢も大切です。介護ベッドで食事をする際は背中にクッションを入れるなどして、体を90度くらいまで起こしてあげましょう。斜め上を向いた状態で食事をするとむせやすくなります。
最近は嚥下が困難な人向けの介護食もありますので、それらを活用するのもひとつの方法です。
上で紹介した「簡単嚥下チェック」で、ご自身や家族の嚥下機能に問題があれば、次に紹介する「嚥下パターン訓練」や食事の見直しをしましょう。
また、口の中を清潔に保つことも重要です。口内の細菌が多いと誤嚥性肺炎を引き起こす原因に。また、入れ歯が合わない、歯が抜けたままといった状態だと咀嚼力が弱く、うまく飲み込めなくなります。
食事前の歯磨きは抗菌作用のある唾液を出やすくするため、時間に余裕があればそうした工夫も有効です。