必ず自分に返ってくる
そもそも、いじめをする理由やきっかけは大きく3つに分かれるのではないかと思います。1つ目は自分自身が不幸な状況にある場合です。幸せに見える人をいじめたくなるのは、あなたが不幸だから。羨望から来るものです。そもそも幸せな人は意地悪をしません。2つ目は、自分とよく似た部分が相手にある場合です。相手を見ていると、自分の嫌な部分をまざまざと見せつけられる気がして、いじめたくなるのです。この場合、実はいじめたいのは自分自身だということになります。3つ目は「あの癖がどうにも嫌い」というように、癇にさわる言動がある場合です。悪気があってしているわけではないのに、どうも気になってイライラする。それは波長が合わない人と言っていいかもしれません。
ただ最近のいじめは、その3つ以外に、ただのストレス発散というものが追加された気がします。陰湿度が増しているのも気になるところ。世の中への漠然とした不安からフラストレーションが溜まるのもわかりますが、SNS上のバッシングなどは見ていて苦しくなります。匿名であることを盾に、「バレなければ何を言ってもいい」「相手を傷つけてストレス発散」というやり方、度を越しています。
しかしスピリチュアルな視点から見れば、自分がしたことは必ずたましいに刻まれます。そして、自らが蒔いた種は自らが刈り取るという「因果の法則」により、何かしらの形で必ず自分の身に返ってくるのです。それがどんな形で表れるかはわかりません。もしかしたら、大切にしている人が傷つけられる、自分が病気になる……。自分がしたことからは、決して逃げられないのです。ストレス発散という身勝手な動機や、匿名というずるさで誰かを傷つけた行為を反省するような学びが必ず自分の身に起きるということも覚えておきましょう。