御上の上司で、文科省初等中等教育局局長・塚田幸村(及川光博)と槙野が御上について話している。私立の高校への派遣に御上を推薦したのは槙野だった。御上の様子を気にする塚田に「御上の機嫌を気にするのか」「僕を選んでくれたと思ってました」という槙野。「部下同士がいがみ合っていると、監督責任を問われるから」とほほ笑む塚田。

是枝は、保健室で生徒や教師たちの心のケアを行う養護教諭の一色真由美(臼田あさ美)に「5年でせっかく持てた担任だったのに」と苦しい心中を吐露する。理不尽に担任を外されたことに「戦え」という御上が「敵か味方がわからない」と悩む是枝に「信じてみたら」と優しく諭す。

SNSでは「松坂、岡田、吉岡の共演メンバーといえば〈ゆとりですがなにか〉を感じてうれしい」の声も。

行きつけの中華料理店で御上が食事をしているところに槙野と津吹が入ってきて同席する。高校に対する意見が食い違い「俺を売ってポストを得たんだから祝わないと」と先に会計して店を出る御上。残った津吹は槙野に「御上さんてあんな人でしたっけ?」「まさか御上さんのこと密告したの、槙野さんじゃないですよね」と問う。「もしそうなら…」と言いながらはぐらかす槙野。

ゲームセンターでゲームをする富永蒼(蒔田彩珠)の向かいにこっそり座って対戦を仕掛け、あっさり負ける御上。対戦後に富永に声をかけ、幼馴染の神崎のことを聞く。クレープをほおばりながら「神崎は自分のことがわかってないので心配だ」という富永。

神崎が御上の左遷について詳細に調べた記事を作り、学校で巻く。神崎の父は某有名新聞の記者で、神崎は「記者クラブ」にいる父を「ただのぶら下がり記者」と見下し「自分はそうならない。きちんと取材した記事を書く」と言う。

神崎は記事ついて「記事はほぼ事実だが天下りについて仲介はしていない」と生徒にはっきりと言った。神崎には「志は高いくせに僕に対する取材もしなければ確認もしなかった」と記事を「ゴシップ記事」と一刀両断する。神崎の記事の中の「闇」をただの「日常」だと。本当の闇は簡単に見えないと…。