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 日本各地で発展するさまざまな“方言”。異なる意味の標準語と発音や語感が似ている言葉もあり、別の地域出身の人を驚かせてしまうことは少なくありません。なかでも特に意味を勘違いされやすいのが、北海道の「ばくる」という方言。いったい何を表す言葉なのでしょうか?

道民以外には伝わりづらい「ばくる」「ばくりっこ」

「ばくる」は、「交換する」という意味を表す北海道弁。道民からは「道外で使ったとき全然通じなくてショックだった」「標準語じゃなかったのか!」との声も上がるほど、北海道内では一般的な言葉のようです。

「ばくる」の語源は、牛や馬の仲買人を意味する「ばくろう」。もともとは名詞でしたが、やがて言葉が変化し「ばくる」という動詞になったとされています。

実際に「ばくる」が使われるのは、自分と相手の間で何かを交換するとき。具体的には「お菓子ばくろうよ!」「席をばくって!」といった形で使われます。

また「交換し合おう」というニュアンスで相手に呼びかける際には、「ばくりっこしよう」のような使い方が多いのだそう。SNS上では、「ばくりっこっていう言葉の響きがかわいい」などの声もありました。