(写真:stock.adobe.com)
ピリッとした辛さと、爽やかな柚子の香りが特徴の「柚子胡椒」。その味と名前から、柚子とコショウでできた調味料と思っている人がほとんどではないでしょうか?しかし、じつは柚子胡椒にはコショウが入っていないという衝撃の事実が……。ではなぜ「柚子胡椒」というのか、名前の由来を探ってみました。

じつはコショウが入っていない「柚子胡椒」の作り方

まずは柚子胡椒が生まれた経緯から。所説はありますが、柚子胡椒は柚子の名産地でもある大分県の農家が自家用調味料として作っていたのが始まり。特徴のある風味が評判となり、特産品として全国に広がっていきました。

市販品のペーストを買うイメージの柚子胡椒ですが、手作りも可能。若い柚子の皮をペースト状にして、青唐辛子と塩を混ぜ合わせます。前述のとおり、「柚子胡椒」を作る際にはコショウは使いません。

全ての材料を混ぜ合わせればすぐに食べられますが、1週間以上熟成させると尖った塩味がなくなり、まろやかに変化。冷蔵庫で1年保存ができ、熟成がすすむほど味わい深くなります。