井上祐貴さん
井上祐貴さん
端正な顔立ちと意志の強さを感じる眼差しが印象に残る俳優の井上祐貴さん(30)。大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(2025年)では「世の中を良くしたい」思いが空回りしてしまう憎まれ役・松平定信を魅力的に演じた。放送中の連続テレビ小説『風、薫る』(総合、毎週月曜~土曜午前8時ほか)では一ノ瀬りん(見上愛)が新潟で出会った新聞記者・横沢公輔を演じている。田中ひかるさんの『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中央公論新社刊)を原案に、看護師という職業の確立に貢献した大関和と鈴木雅をモチーフにしたバディドラマ。自由民権運動に関心がある横沢は個性が強く、りんに感心を持つとぐいぐい迫り、たびたび求婚。制作陣からは「陽気なイタリア人のような役」と説明を受けたという。井上さんに役に込めた思いを聞いた。(取材・文:婦人公論.jp編集部 撮影:本社・武田裕介)

いつも後半から

<連続テレビ小説は『虎に翼』(2024年)に続き2作目。大河ドラマは『どうする家康』『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演。近年、注目作への出演が続いている>

朝ドラも大河も、いつも作品の中盤や後半からの登場です(笑)。でも、朝ドラも大河もキャストやスタッフさんの入れ替わりが意外とある作品なので、最初は緊張していたのですが、新しい方を受け入れる体制が整っているのですごくやりやすいです。『風、薫る』の現場はいい空気ですし、各部署の皆さんが、こだわっていいものを作ろうとされているのを感じています。

井上祐貴さん
井上祐貴さん

今回も前半は視聴者として観ていました。主人公であるりんと直美はわかりやすく違う性格。その2人がぶつかり合いながらも切磋琢磨して、ちょっとずつ成長していくところがすごく面白い。

生きづらさを感じている女性が看護を通して居場所を見つけていく物語なので、時代は違いますが視聴者の方の中にも共感できる部分が多いんじゃないかなと思いましたし、少しでも生きづらい社会をよくしたいというメッセージが伝わってきて、そこが作品の魅力かなと。