過去の事実は変えられませんが…
一方で、周囲の状況とは、「やってみないとわからない」と励まされた、「やらずに後悔するより、やって後悔しろ」と背中を押されたなどです。
そのような状況があったのですから、あなたの選択肢は「やる」しかなかったのです。それを今の自分が心の底から納得すれば、後悔は薄まったり、消えてなくなったりします。
やらなかったことを後悔している場合は、自分にできる自信がなかった、失敗したときの対処法を知らなかった、自分より適任者がいると思っていたなどが当時の自分の状況です。
そして、自分を取りまく周囲の状況は、「お前には無理だ」と言われた、「できなかったときの責任を取れないだろう」と釘をさされた、「今はまだそのときではない」と諭されたなどでしょう。
この場合も、あなたの選択肢は「やらない」しかなかったのです。それを今、あらためて心の底から納得するのです。これは、実際に私が使っている方法で、効果は絶大です。
以来私は、何かをやるかやらないか決めるときに、「本当にその決断に自信を持っているか」と自分に問えるようになりました。
あなたもきっとできます。過去の事実は変えられませんが、その解釈をかえて、さわやかに生きていけるのです。
※本稿は『60歳を過ぎたら面倒ごとの9割は手放す 我慢してばかりの人生から自由になる54の教え』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『60歳を過ぎたら面倒ごとの9割は手放す 我慢してばかりの人生から自由になる54の教え』(著:名取芳彦/アスコム)
人生は、我慢するためにあるんじゃない。
「ブッダの教え」で、ほとんどの面倒ごとを捨てられる!
面倒ごとの9割は、人生で身に着てきた「執着(しゅうじゃく)」のしわざ。
あなたの脳がつくり出した、形のない幻影です。
視点を少し変えてみるだけで、驚くほど簡単に消えていきます。
手放せば、確実に心がおだやかになり、フットワークも軽くなっていきます。
「こんなに簡単なことだったのか!」ときっと驚かれるでしょう。