のどの機能も年齢とともに衰える

ただし、年齢が40代後半で、若い頃よりも、誤嚥によるせきの回数が増えたり、せきをしている時間が長くなったり、せきをする頻度が増えてきたと感じているのであれば、のどの機能の衰えが始まっている可能性があります。

私も40代前半まで、誤嚥することはほとんどありませんでした。ところが40代中盤で総合病院勤務の頃、昼食をゆっくりとる時間がなくて、カレーライスを2~3分ぐらいの時間で流し込むようにして食べたら、とたんにせき込んでしまったという経験をしたことがあります。

『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』(著:大谷義夫/主婦の友社)

そのとき、「ああ、自分も誤嚥するような年齢になったんだな」と思ったものです。

年齢とともに体の機能は衰えていきますが、のどの機能も例外ではありません。とくに、40代から50代と年齢を重ねるにしたがって、せきをする回数や頻度が増えてくるようであれば、のどの機能の衰えが進行している可能性があります。

<『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』より>