誤嚥性肺炎は年齢とともに増えていく
そして、誤嚥性肺炎は年齢とともに増えていきます。
上のグラフは、肺炎で入院した患者のうち、誤嚥性肺炎がどのくらいかの比率を示したものです。グラフを見ればわかるように、50歳未満で誤嚥性肺炎を起こした人はいません。
ところが、年齢が上がるにしたがって、誤嚥性肺炎の比率が増えてきます。
高齢になると誤嚥性肺炎が増える理由の1つは、先にお話しした、加齢によるのどの機能の衰えです。
もう1つの理由として、加齢による免疫力の低下があります。細菌を誤嚥しても、免疫力が十分あれば肺炎を起こしません。しかし、免疫力が低下していると、細菌を退治できず発症してしまうのです。
※本稿は、『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』(著:大谷義夫/主婦の友社)
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のどの機能を鍛える「のどトレ」など、肺炎にならないためのカンタンな習慣を紹介します。