生きているということ

70代を迎えると、悲しいかな、体の衰えを実感することが増えてくる。トレーニングでなんとか体の衰えをカバーしてはいても、最近、同い年ぐらいの人と会うと、健康と薬の話しかしないのが実情だ。

それでも、70代という年齢とうまく付き合っていくしかない。無理したところで、一日はもっても、三日はもたない。無理がいちばんよくないのだ。

だからなるべく身軽でいたいと思って、心の断捨離をしている。年賀状をやめ、タバコを電子タバコに切り替えた。酒もやめたし、ゴルフも卒業。そして、昔の余計な常識を排除し、気持ちの整理整頓をして、すっきりと軽やかになった自分をキープする。そうすることで、素敵な出会いや楽しいことに触れたとき、柔軟に対応できる自分でいたいのだ。

だって、人生、まだまだ希望がないと張りがなくなってしまうのだから。感情が揺さぶられることこそが、生きているってことだと思う。老化や衰えも客観視して面白がらなければならない。