ワンポイントアドバイス

『できたよ手帳』は、毎日のやるべきことが固定化していて、まだ文字が十分に書けない年齢の子どもを想定して作った手帳です。いわゆるチェックリストですね。

基本的に未就学時から小学低学年の子どもたちのやるべきことはパターン化している場合が多いので、やるべきことを毎日書くよりも、やるべきことを一覧にして終わったらシールを貼ったり、ポイントを書いたりすることに効果があります。

Cさんの場合、「言ってほしくない言葉をつかわない」をやるべきことの項目に入れています。通常、言葉づかいにかかわる項目を入れることはありませんが、その成果がでていることに驚きました。ネガティブな言葉が口グセになっているとしたら、今後マイナス思考につながりかねないため、言葉づかいを正していくことは大切です。

さらに今後は、「**という言葉はつかわない」ではなく「△△という言葉をつかおう!」というようにポジティブワードに意識を向けるといいでしょう。家庭内の雰囲気も変わってきます。

またCさんは、手帳を開いたままテーブルの上に置いていたり、お子さんが数字を覚えたので大きい数字を使ったりするなど、子どもの様子や動機に合わせてアレンジされています。

基本フォームをベースにして、子どもに合わせてカスタマイズすることは、「子ども手帳」を使うときに、とても大切な考え方です。

決まった通りにやらなければいけないわけではありません。大人も手帳を使うときに、自分に合った使い方をするはずです。子どもにも臨機応変な対応をすることは、上手に手帳を使うためのコツです。

 

※本稿は、『勉強しない子には「1冊の手帳」をあげよう! パワーアップ完全版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。


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