子どもが自主的に動くときとは?

突然ですが、ここで次の問いについて考えてみてください。

【問い】「子どもが親に言われなくても自ら行動できるものには、どのようなものがあるでしょうか?」

おそらく、次のような答えになるでしょう。

【答え】「ゲーム」「クイズ」「なぞなぞ」「動画視聴」「子どもの特性にあった興味関心分野」

これらは確かに、自主的に子どもが行動します。親が制限を加えなくてはいけなくなるほど熱中することもあるでしょう。

では、子どもが夢中になるこれらの中でも、とくにゲームに注目してみましょう。

ゲームにはまる子どもたちは少なくありません。大人でも、スマホのゲームに熱中している人はたくさんいます。

そして、次が最も大切な質問になります。

『勉強しない子には「1冊の手帳」をあげよう! パワーアップ完全版』(著:石田勝紀/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

【問い】多くの人が、なぜゲームにはまるのでしょうか?

理由はいくつかありますが、その最たるものの一つは、

【答え】「自分の成長が見える化されているから」

「やればやるだけ自分の点数が伸びている、アイテムが手に入る、ステージが上がる」としたら、それはやる気になります。

では、勉強はどうでしょうか。今日プリント1枚やったら、学力が伸びたという実感はわくでしょうか?

残念ながら、実感はわかないですよね。

これがゲームと勉強の大きな差になります。つまり、ゲームはリアルタイムで進捗状況がわかるのに対して、勉強はその実感が皆無ということなのです。