(写真提供:Photo AC)
子どもに何度「勉強しなさい」と声をかけても、まったく勉強する気配がない…と悩む親御さんもいるのではないでしょうか。一般社団法人 教育デザインラボ代表理事の石田勝紀さんは、1週間のやることを手帳に書き、それが完了したら赤ペンで消すだけという「子ども手帳」の仕組みを考案し、大きな話題になりました。そこで今回は、石田さんの著書『勉強しない子には「1冊の手帳」をあげよう! パワーアップ完全版』から、一部を抜粋してご紹介します。

1.2つの性格タイプ

人間には大きくわけて2つのタイプがあると考えています。

一つを「マルチタスク型」、もう一つを「シングルタスク型」と呼びます。

マルチタスク型

ひと言で表現すると、浅く広く認識するタイプです。

マルチタスクですから、さまざまなことに自然とアンテナが張られます。また、同時処理や同時進行ができますが、意識が拡散しているぶん一つのことに深く集中することは難しいでしょう。

そして、マルチタスク型は秩序を好みます。方法、仕組み、スケジュール管理に関心を寄せる傾向が強いため、無駄なことが嫌いです。無駄だと思うと「めんどうくさい」と発言することがあります。

マルチタスク型の価値観は、損得傾向にあります。つまり、得するのであれば嫌でもやるけども、損することならやりたくないという特徴です。

《マルチタスク型の傾向》
・薄くて広い並行型興味関心
・いろいろなことに注意を向けられる
・一つのことに集中するのが苦手
・並行処理ができる
・やるかやらないかを損得で判断する