ご先祖様方は「野球応援団」
それよりある時、友人に言われたことがあまりにも衝撃的だった。
今でもわたしは我が家の夫や息子たちを見る時、全く私の目には映り込んでこない「確かな」存在をその背後に感じることがある。
その友人の言葉はとてもとてもわたしの心にまっすぐ刺さった。
その人はいわゆる「スピリチュアル」な能力をもっている。
そんな人は普段から目にものが映るように、感覚的に人の背後にいろいろな色の光や人影が見えているんだそうだ。人に言うと怖がられることもあるので、逐一口に出すこともないんだとか。
ある時わたしは家族についてこんなことを言われた。
夫。
彼には、パッと見渡しただけでもかなりかなり多くの「ご先祖様」がいつも背後に憑いて見える。背中に大勢を背負っているような感じで、皆様じぃと大介におぶさって彼を見守っている。
そしてそのご先祖様方は総じて皆さま、「野球応援団」。
小さい頃から常に彼の野球を守り、どんなことがあっても野球の道から逸れないように「護り」「導いて」いる存在なのだとか。
それはもう賑やかな「大応援団」で、とにかく大介がここまで野球の道をまっしぐらに歩めるよう、大勢で彼の人生を支えてくださっている方々なのだそうだ。
…でしょうね。
なんだかすごぉくすごぉく合点がいく私。
少なからず誰にでも、自分を護ってくれる「見えない存在」がいるのではないかとわたしは思っている。
どこからか命が繋がって繋がって…不思議なことに私がここに生まれ落ち、またわたしも命を繋いで、今また自分の家族を作っているのだから。
わたしの知らない頃の元木、甲子園やハワイに行ったときや、ジャイアンツの入団、引退、そしてまたコーチとしてユニフォームを着たとき、すべてに、彼のご先祖様方の大応援団に護られていたであろうことは想像できる。
もちろん夫自身の努力もあっただろうが、目に見えない力に確かに導かれたことで、そう大きく逸れることなく野球の一本道を迷わず歩いて来られたのだと
私は思っている。
そんな夫にも、15年近く球団から離れて野球解説者、タレントとして野球の「外」にいた時期があった。あ、そう、今もそうだ。選手やコーチではないから。
そして始まった息子と父の野球の二人三脚、詳しくは次回に…。