グラウンドから見た空
グラウンドから見た空。まだ18時前なのに月が明るく浮かんでいます(写真提供◎大神さん 以下すべて)
大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。2人の球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る。

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月がひんやりと明るく浮かぶ季節

アキタイ(秋の大会、公式戦)の季節がやってきた。

暑からず寒からず、スポーツをやるのも観るのも最高に気持ちのいい季節だ。
いやむしろついこの前まで半袖でブリブリ汗をかいて鬼のような量の氷を準備していたのに、今や朝晩「さぶさぶさぶ…」とパーカーの袖に手を収め肩をすくませるようになってしまった。
え?日本ってこんな国だったっけな?と、最近思うことは多い。

いよいよ公式戦を控え熱の入った野球の練習を終えてチームがグラウンド整備をする頃、いつの間にか空がすっかり暗くなって月がひんやりと明るく浮かぶ季節になった。

普段から夜空の月を見上げるのが好きな私だが、この季節の月は特に趣があって大好きだ。

疲れて家に帰り着いたあと、窓の外に大きなお月様が浮かんで見えて、ふと手を止めて見入ってしまった。吸い込まれるような明るい月。まん丸でないところも風情がある。
洗い物と明日のお弁当の仕込みさえなければ、いくらでもじぃいいっとあの月を眺めていられるんだけれど…。