現代社会は「超近視時代」

そして、現代社会の特徴が目の問題をさらに複雑化させています。

現代人の生活様式は、かつてないほど視覚に依存しています。あらゆるデジタル機器を駆使し、絶え間なく情報や映像に触れ、文字を入力するなどの作業を日常的に行っています。

『目の健康寿命 40代からはじめる後悔しないための生活習慣』(著:下内昭人/日刊現代)

しかし利便性が高まる一方で、目を酷使する時間はどんどん増え続けています。人類史上、かつてないほど近くを見る「超近視時代」に入っているといっても過言ではありません。こうした背景から、目の病気の発症リスクは年々高まっているのです。

とくに近年は、目の不調を加速させる要因が多く見られます。たとえば、リモートワークの普及、生活習慣の変化、全身疾患の影響などです。目の不調や病気は、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こるのです。