全身疾患が引き起こす目の病気
実は、全身疾患が目の病気を引き起こすこともあります。その代表的な疾患の1つが「糖尿病」です。
2016年の厚生労働省による「国民健康・栄養調査」では、日本の推定糖尿病患者数は約2000万人でした。また2019年の調査では、男性の19.7%、女性の10.8%が糖尿病に罹患していると報告されています。
糖尿病にかかると、高血糖によって活性酸素が作られ、血管が詰まったり損傷したりします。とくに網膜の細い血管が障害されると、失明の原因疾患第3位の糖尿病網膜症を引き起こします。
糖尿病網膜症の特徴は次のとおりです。
・糖尿病患者の5人に1人が発症する
・糖尿病発症から5〜10年で網膜症のリスクが高まる
・糖尿病網膜症患者の10人に1人が視力低下を経験している