「失明リスク」が高い4大疾病
ここで、失明リスクの高い4大疾病を紹介しましょう。
2019年に岡山大学を中心とする研究グループが行った調査では、視覚障害の原因疾患の第1位が緑内障で、その割合は40.7%にものぼりました。
〈2019年の失明原因疾患ランキング〉
・第1位 緑内障
・第2位 網膜色素変性症
・第3位 糖尿病網膜症
・第4位 加齢黄斑変性
ちなみに、第2位の「網膜色素変性症」は、日本では厚生労働省によって難病指定されています。第3位の「糖尿病網膜症」は糖尿病の合併症で、40〜50代の働き盛りの世代では失明原因の第1位となっています。
第4位の「加齢黄斑変性」は、欧米では最も失明の危険性が高い病気です。
これらの病気は多くの場合、数年あるいは数十年かけてゆっくりと進行します。とくに緑内障は、失明寸前まで進行しても自覚症状が現れにくい病気です。そのため、進行した状態で発見されることが多々あります。
また、糖尿病網膜症も初期から中期にかけて自覚症状を感じにくく、重症化すると突然視力が低下したり、出血したりして初めて病気に気づくケースもあります。
まずは、無症状でも進行する目の病気が存在するということ、そして失明率の高い病気こそ早期発見・早期治療が極めて重要であることを理解してください。