うつ病を知る4つの意味
過度に心配して、神経質になる必要はありません。知ることには意味があると考えてください。
うつ病を知ることには、4つの意味があります。
1つ目はうつが病気であることを知ること。2つ目はそれがどんな病気かを知ることです。これによって、自分がそれに当てはまるかどうかを知ることができます。3つ目はどんな治療をするか知ること。そして4つ目に治療によって治ることを知るのです。
うつ病は、早期発見、早期治療のほうが、長年うつ病を放っておいた人より、はるかに治りやすいです。これは、私の経験からもよく分かっています。高齢者の場合は、うつ病がそのまま認知症へとつながりやすいので、おかしいと思ったら一度、医者にかかってみることをおすすめします。
※本稿は、『死ぬのはこわくない ―それまでひとりを楽しむ本』(興陽館)の一部を再編集したものです。
『死ぬのはこわくない ―それまでひとりを楽しむ本』(著:和田秀樹/興陽館)
年間200人の死に立ち会ってきた高齢医療の専門医、和田秀樹の書いた死生論。
夫や妻、家族がなくなってひとりになってからどう生きるか、ひとりになってからの生き方と老齢の壁を超える方法についてなど、わかりやすく指南していきます。