閉経後の過ごし方で人生が変わる!?

榊原 それは嬉しいことを聞きました。まずは何をすべきでしょうか?

高尾 自分の体をよく知ることから始めましょう。方法は2つ。1つは、年に1回は健康診断を受けて、深刻な病気につながる異常がないかを確認すること。「ちょっとした不調」だと思って放置していたら、重篤な病気だったという場合もありますからね。

榊原 実は遅まきながら、昨年初めて人間ドックに行きました。健康だからといって、この年齢になったら、ある程度は自分の体を管理しておかないと無責任かなと思いまして。でも、人間ドックだと小さな不調の種は見つからないでしょう?

高尾 ええ、チェックするのは命にかかわる病気につながる大きな問題がないか、ですから。そこでもう1つ、今、自分が生活で困っていることに目を向けてみましょう。たとえば階段を上りたくない、電車で立っているのがしんどい、新聞の文字が読みにくい――など。

そこには膝の痛み、疲労感、目のかすみなどの不調が隠れています。でも、これらは病院で完全によくなるというものでもありません。

榊原 私もそうでした。腰の痛みを感じたときに整形外科に行きましたけど、「原因は何でしょう?」と聞いたら、「何でしょうねえ」と言われて。(笑)