無意識の差別意識
しかし、見た目については年齢を問わず、触れることに配慮が必要です。
老いは男女問わない問題ですが、ことに男性、いわゆる「おじさん」に対しては、遠慮のない視線が浴びせられ、何を言っても構わない属性だと思われています。
こうして無意識の差別意識を洗い出してみますと、ふとした瞬間にプレ老い世代同士がお互いに差別用語を使いながら、お互いの元気を奪っているのかもしれないと思うようになりました。
例えば「すっかりトイレが近くなっちゃって」などと笑い合うのは、自虐、卑下をしているわけですが、それが結果差別的な視線を生んでいることはないでしょうか。
プレ老い世代が自分を卑下しなければいけないような思考は、戦前、選挙権もなかった女性が無意識に自分を卑下し、自分の可能性を狭めさせられていたように、断ち切らなければならない呪いなのです。