「グレーゾーン」の難しさ
『発達障害グレーゾーンの部下たち』のタイトルにある「グレーゾーン」は、Aさんのような発達障害の傾向がある場合を指します。
発達障害をブラック、定型発達(健常者)をホワイトとした場合、両者の間にある領域が「グレーゾーン」になります。発達障害の特性を濃度にたとえるなら、ブラックに近づくほど発達障害の明確な特性となり、ホワイトに近づくほど個性ということになります。
グレーゾーンは、発達障害の特性そのものが明確にあるわけではなく、環境などにより特性が強くなったり弱くなったりします。
グレーゾーンの中でもブラックに近い場合は、発達障害と診断されることもあれば、されないこともあり、それがグレーゾーンの難しさの1つとなっています。
※本稿は、『発達障害グレーゾーンの部下たち』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
『発達障害グレーゾーンの部下たち』(著:舟木彩乃/SBクリエイティブ)
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