
「一番気をつけているのは、毎朝作る、夫婦2人分の〈完全食〉のお弁当。世界の食と健康長寿について研究している夫が辿りついた〈健康長寿食材〉がすべて摂れるように工夫したものです。」(写真提供:文藝春秋)
健康のプロとも言える医師たちは、自分自身の体にどのような対策や手当てをしているのでしょうか。元気に活躍を続ける女性医師3人が、日ごろ行っている健康習慣を紹介します(構成:山田真理)
魚介類の塩分で十分
毎年受ける人間ドックでは、どの数値もまったく異常なし。2013年に開院した小児リハビリテーション専門の個人クリニックで週5日、朝から10時間働いています。83歳で健康上の問題がなく元気に過ごしているのですから、「何も特別なことはしていない」ということはありません。
一番気をつけているのは、毎朝作る、夫婦2人分の「完全食」のお弁当。世界の食と健康長寿について研究している夫(病理学者の家森幸男氏)が辿りついた、「健康長寿食材」がすべて摂れるように工夫したものです。ちなみに、1日1回でも完全食を食べれば効果がある、という結果が出ているのだとか。
健康長寿食材とは、「ま(豆類)・ご(ゴマやナッツなど種実類)・わ(ワカメなどの海藻類)・や(野菜)・さ(魚介類)・し(シイタケなどのキノコ)・い(イモ類)」のこと。
管理栄養士の次女の意見を参考にし、これらの食材を使って、1日1回の食事、つまりお昼のお弁当を、魚と大豆を主菜とした適塩和食にしました。
お弁当に入っているおかずの定番は、大豆、カキ、エビ、鶏のささ身、キャベツ、にんじん、シメジなどを一緒に蒸したもの。味つけはせず、魚介類の塩分のみです。
それに、玄米ご飯にすりゴマやとろろ昆布をかけたもの、焼き鯖や鮭、青さのりや野菜を刻んで入れた卵焼き、スナップエンドウやブロッコリー、トマトなど日によって野菜を替えて彩りを添えています。