姿勢でつまずき対策

ウォーキングでは、常に背筋がまっすぐになるよう姿勢を意識して歩いています。というのも60代の初め頃、なんでもない段差に足を引っかけて転び、指を骨折したことがあったのです。

私はリハビリテーションの専門医ですので、「なぜ、あの場所で転んでしまったのか」と不思議に感じ、分析したところ、「姿勢が前かがみになってきていて、足がうまく上がらなくなっているのかも」と気がつきました。

年をとると筋肉や骨が弱くなり、重い頭を支えられず、背中が丸くなってきます。すると前傾姿勢になるため、足を高く上げることができず、小股でトントンと前のめりに歩くようになり、ちょっとした段差でもつまずいてしまうのです。

そうした歩き方を改善するには、グッとあごを引くことが大事。すると体の構造上、下腹部や丹田に力が入って背骨が伸び、かかとに重心が乗ってくるのです。その姿勢になると自然と大股になり、すいすいとラクに歩くことができます。

現在、朝のウォーキングで3000歩、往復の通勤で2000歩、クリニックの中では500~600歩しか歩いていないので、合わせて1日に5000歩ほどです。「これからも、朝のウォーキングは続けていこう」と肝に銘じています。