大村「やっぱり医師の言葉って……」
大村 やっぱり医師の言葉って人に大きな影響を与えると思うんです。
あるとき女房が、間質(かんしつ)性肺炎を患って痛みに苦しんでいたんです。ある病院にかかって、医師に「この痛みは一生治りません。ですから一生辛抱してください」って言われて、泣きながら帰ってきました。
ところが、その病気に詳しい別の医師に診てもらったら、「あなたは軽傷です。心配することはない。ちょっと痛みがあるけど、これは仕方ない。今世界中で研究が進んで、これを完治させる薬が開発されつつあるから、それを楽しみに生きてください」って声をかけてもらって、女房がすごく元気になっていました。
鎌田 そうなんです。心と身体はつながっている。