日本舞踊家・藤間紫の孫にして、三代目藤間紫を襲名されている俳優の藤間爽子さん。この春、ケラリーノ・サンドロヴィッチによる『ベイジルタウンの女神』に出演します。俳優と日本舞踊家、それぞれに第一線の仕事をこなす毎日がいつも自然体という彼女の元気の源とは。ざっくばらんに伺いました。(構成:岡宗真由子 撮影:米田育広)
切り替え過ぎないように心がけ
なぜだか「生き急いでるね」とよく言われるのですが、私自身はそんなつもりがないんです。
ただオフの時におうちでゴロゴロゆっくりするよりも、ぎりぎりの合間を縫って旅や食事や観劇に出かける方が好きで、そのほうが充電できるのかもしれません。
自宅と稽古場は違うところにあります。幸いなことに、「オンオフの切り替えができない」という悩みを抱えたことがありません。
どちらの現場でも、ある程度自然体でいないと疲れてしまうと思っていて、あまり切り替え過ぎないように心がけています。