恋愛経験の乏しい男性ほど正直者

独身研究家の荒川和久さんのリサーチによれば、20代~50代の人を対象に「恋人や配偶者にウソをついている/ついたことがある」かどうかについてアンケートをとってみると、おおむね恋愛経験の豊富な人ほどウソつきであることがわかったという。特に男性では恋愛経験の乏しい人ほど、正直者であることを示すデータとなっている。

女性はと言うと、恋愛経験の豊富な人ほどウソをつくというデータは同様であったものの、未婚と既婚では正反対の傾向が示された。20代と50代では既婚者かつ恋愛経験の豊富な女性でウソをつく率が高く、30代~40代では未婚者かつ恋愛経験の豊富な女性でウソをつく率が高かった(荒川和久「恋愛相手や配偶者に嘘をついている割合からわかる『恋愛上手は嘘上手』」Yahoo!ニュースエキスパート 2024年4月7日より)。

このデータをどう解釈するかだが、ウソをつくことに抵抗のない人ほど恋愛経験が豊富になるということだとすれば、ウソをつくほうが次世代を残しやすくなるということにつながると考えることができるだろう。

もしウソをつくことへの抵抗のなさが遺伝的な資質によるものであれば、世代を経るごとに、ウソをつきやすい遺伝子のほうが量的に優勢になっていくと推論できる。