八つ橋の名の由来
話はやや変わりますが、京都の銘菓といえば、やっぱり八つ橋。だれしも京みやげとして、一度は買ったことがあるのではないでしょうか。
では八つ橋の名の由来はご存じですか?ああ、生の八つ橋も美味しいですが、古くからの八つ橋は干菓子の方なんです。この干菓子は湾曲した長方形をしていますが…このかたち、何を模しているでしょう?
答えはお箏。
ちなみに、箏曲の開祖として尊敬されている人が八橋検校(1614~1685)。
上方文化の花が咲き誇る元禄2年(1689年)、聖護院の森で箏のかたちをした干菓子の販売が始まりました。八橋検校の業績を偲び、お菓子は「八ツ橋」と名付けられた、といいます(ただし、『伊勢物語』に由来するという別の説もあります)。