虚構はもうすでに始まっている
極めて自然に、不可逆にね…

(2)につづく

※本稿は『残像に口紅を (KADOKAWA MASTERPIECE COMICS)』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

【原作者インタビュー】
筒井康隆、「あ」が消える小説『残像に口紅を』がTikTokで再ブレイク。87歳「すべて出し切った」と言える幸せ

残像に口紅を (KADOKAWA MASTERPIECE COMICS) (著:寺田浩晃/原著:筒井康隆)

SNSで話題となり、原作は約50万部のベストセラー!
筒井康隆の実験的な名小説をまさかのコミカライズ
世界から一つずつ文字が消えていく。文字が消えれば、言葉が消える。言葉で表現できないものは、この世から消える。――いったいどれだけのものを消滅から守れるだろう。
ある日突然、物語の主人公として虚構の世界を生きることになった小説家・佐治勝夫。現実と虚構が徐々に溶け合っていく中で、佐治はなにを思うのか?

残像に口紅を
残像に口紅を
作者:筒井康隆
出版社:中央公論新社
発売日:1995/4/18
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