その言葉が失われた時、「その言葉が示していたもの自体」もこの世界から消える…
世界から一つずつ文字が消えていく。文字が消えれば、言葉が消える。言葉で表現できないものは、この世から消える――。1995年の刊行以来、テレビやTikTokなどたびたび話題となり、50万部のベストセラーとなった筒井康隆『残像に口紅を』。この実験的名小説をコミカライズした『残像に口紅を (KADOKAWA MASTERPIECE COMICS) 』から、一部を抜粋して紹介します。

(1)からつづく

世界から「あ」を引けば(2)

 

 

きっと今も僕らは誰かにこの姿を鑑賞されているはずだよ
水槽にほうり込まれた金魚のようにね

 

↓↓↓言葉の本質は…