肉類は水から煮ると、うま味をより抽出できる。アクを丁寧に取ることがおいしさの秘訣

味のベースは素材から出るうま味

作り方はいたってシンプル。基本は「材料を切る→鍋で煮る」だけです。下味をつけるなどの準備も不要。使う鍋も1つです。

次に、食材の栄養価を損なわず、おいしく仕上げるためのポイントをお伝えします。

【1】スープの素は使わない

市販のスープの素やだしの素を使うと、どんな具材を入れても同じような味にまとまり、飽きてしまうもの。肉や魚、野菜から出るうま味と、塩、しょう油、酒、こしょうなど基本調味料だけで十分おいしくなります。そのうえで、カレー粉やキムチ、牛乳、バターなどで味にバリエーションをつけていくことをおすすめします。

 

【2】添加物のない調味料を使う

調味料は、できるだけ混じりけのない純粋なものを使いましょう。うま味成分などの添加物が含まれていると、素材のうま味を上手に引き出すことができません。

たとえば、塩なら自然塩。酒は料理酒ではなく普通のお酒を。酢は合成酢や加工酢ではなく、米酢や黒酢がおすすめです。しょう油は、国産の有機大豆、小麦、塩のみで造られたものを私は選んでいます。