(写真提供:Photo AC)
内閣府の令和4年版「高齢社会白書」によると、女性の「介護が必要となった主な原因」では、「骨折・転倒」が2位となっています。そのようななか「筋力をつける習慣は、歳をとればとるほど重要になります」と話すのは、プロトレーナーで元アジア&全日本ボディビル(女子)チャンピオンの西本朱希さん。今回は西本さんの著書『女性のための50歳からの筋トレ入門』から一部を抜粋し、<50歳からの女性におすすめなウエイトトレーニングの方法>をご紹介します。

身体づくりにおすすめの食事

「**を食べることがおすすめ」……ということはなく、「バランスのよい食事を心がける」、これにつきます。

「たんぱく質は筋肉づくりに必要だ!」とか「この栄養素は**に重要だ!」のように言われると、その食材や栄養素をたくさんとりたくなりますよね。でも、そういった食べ方は結局「無駄に過剰な栄養素を摂取」することになり、偏りをつくる食べ方になります。

身体に必要な栄養素や機能性成分は、「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の三大栄養素、「ビタミン」「ミネラル」の微量栄養素、消化酵素で消化できない成分である「食物繊維」、植物の苦みや香り・色素などに多く含まれる成分「フィトケミカル」です。

ご飯・パン・麺類などの主食からは主に炭水化物、肉・魚・卵・大豆製品などの主菜からは主にたんぱく質と脂質、野菜・きのこ・海藻類を使った副菜からは主に食物繊維とフィトケミカル類を摂取できます。ビタミン・ミネラルは、主食・主菜・副菜、それぞれに違った種類のものが含まれています。

そのため、ありきたりに聞こえるかもしれませんが、「三食とも主食・主菜・副菜をそろえた食べ方をする」、これがバランスのよい食事の基本です。とくに副菜を食べる習慣や、嗜好品については制限をかける習慣が大事です。

<『女性のための50歳からの筋トレ入門』より>