着物生活の感想

弊社の新入社員は、最初3~5時間かけて着付けを覚えてもらい、入社式以後の仕事中は着物で過ごしてもらっています。

2週間もすれば15分くらいで着られるようになる彼女らに着物生活の感想を聞けば、次第に着物の機能性から「洋服よりもラク」と感じるようになるそうです。さらに、着物で街を歩いていると、周りの視線を感じる機会が増えるようですが、それも楽しいと口をそろえて話します。

お客様も同じ感想をお持ちになります。最初は特別なイベントの時しか着物をお召しにならなかったのが、だんだん着物を着るのが楽で、楽しくなってきて、結果、多くの方が普段から着物をお召しになるように変わっていきます。 

着物生活は、みなさんが想像されているより、ずっと簡単に始めることができます。

日本の風土や日本人の特性に合った着物。「着物は苦しい」という思い込みを捨て、もっと気軽に楽しんでいただけたら、着物を社会に広げる努力を続けてきた筆者としてとても幸いです。

【関連記事】
なぜ多くの人が「着物は苦しい」と思い込んでいるのか?その背景に根深い「着付け問題」が…呉服屋が語る<着物が嫌いになるかどうかの分かれ目>
日本のような湿度の高い国と「洋服」の相性は最悪だった?呉服屋が語る<絹の着物が日本で愛されてきたワケ>
『光る君へ』で定子や倫子は「十二単」を着ていない。十二単は女房たちの仕事着、中宮は「普段着」で過ごしていた【2024年上半期BEST】