「改革が進んでいる」と回答した層ほど……
「働き方改革が進んでいる」と回答した層ほど、「組織の業務量の増加」などの業務逼迫が「進んでいる」という回答が「進んでいない」という回答を大きく上回っています。企業規模や業態、性別や年齢など、様々な属性を調整してみても、同様の傾向が見られました。
もし本当に働き方改革が生産性の向上に寄与しているならば、組織全体の業務負担は軽くなっていても不思議ではありませんが、事態は逆です。
もともと忙しい職場のほうが働き方改革を進めているという可能性も考えられますが、現場管理職の声を聞くと、働き方改革が進んでいる企業ほど管理職が高い負荷を感じているという傾向は、かなり広範に見られます。
「先輩達の昭和的なブラックな働き方(とにかく頑張れ)と、後輩の権利主張の板挟みになる。後輩は、自分がやるべき締め切りのある業務が終わっていなくても終業してしまい、皺寄せが自分に来て、結果残業する羽目になり、プライベートの時間を充てることになる」(51歳、女性、製造業)