必要なのは「安全基地」
結論を言います。「帰省は希望者だけで!」が原則です。
精神科医・高岡健さんは「安心できる安全基地があるからこそ、外で冒険ができるようになる」と言います。学校で傷ついた私たちにとって必要なのは「安全基地」です。残念ながら、小うるさい祖父母宅は安全基地ではありません。ただ、それも時間によって変わります。過去、現在、未来、ずっと安全基地だという場も少なければ、ずっと危険な場も少ないものです。今はちょっと遠慮したいので、帰省は希望する人だけで行ってもらいましょう。
帰省をしない理由は体調不良(うそ)でけっこうです。ご両親のどちらかに頼み、お年玉やお小遣いだけはしっかり受け取ってきてもらいましょう。
帰省は「希望者のみで」が原則!
※本稿は、『学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること』(大和書房)の一部を再編集したものです。
『学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること』(著:石井しこう/大和書房)
行けなくなって思ったのは、「人生詰んだな」ということでした。でも、ちがいました。
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