健康寿命と平均寿命の差

この差は、実はここ20年ほど変わっていません。この数字は単純に、平均して10年間、男女ともに日常生活が制限されながら、何らかの形で医療と関わって生きていく、ということを意味します。

この数字を信じるなら、男性は定年後平均して12~13年、女性は15年程度しか健康で自由な時間がない、ということになります。

『老いが逃げていく10の習慣 自律神経さえ整えばすべてうまくいく』(著:小林弘幸/講談社)

10年、15年なんてあっという間。これは由々しき問題です。これを回避するために一番大事なのは、「老い」をどう意識するか、意識の問題だと私は考えています。

実際のところ、「老い」=終わりというイメージを持っている人がほとんどですから、そのイメージをまず変えていかないと、健康寿命と平均寿命の差は埋まってこないでしょう。