私自身の人生にも同じことがいえる

私は「移り変わっていく」ことに興味をもち、空を眺めている。そう考えたときに、私自身の人生にも同じことがいえるのではないか、という思いにたどり着きました。

どういうことかといいますと、私が携わっている医師という仕事は、来られた方にアドバイスをして、その方がよい方向へと変わっていくのを眺めていられる仕事なんです。

(写真:『人生たいていのことはどうにかなる あなたをご機嫌にする78の言葉』より)

こういった仕事は、医師以外にもあると思います。たとえば、運動指導者のみなさんや栄養士さん、学校の先生たち。どのような分野で関わるかによってそれぞれ役割は違いますが、どの仕事も、目の前にいる誰かがよい方向に変わっていくのを眺めていられる仕事です。やりがいを直接的に感じられるありがたい仕事だと、私はいつも思っています。

そして、その方がよく変わっていくために、自分になにができるのかといつも考えます。私たちの仕事は、その方の生活や人生に、よい影響を及ぼすこともできれば、悪い影響を及ぼす可能性もあります。それならば、やはり目の前におられる方の人生をよくすることに貢献したい。

もちろん、私にできることは提案であり、その方ご自身が自分の心で決めてそれを続けることによって、自分の力で自分を変えていきます。医師は、その変化をそばで眺めていられる仕事。幸せな仕事だと思っています。