中園 食事をする時間がないときもあるので、おにぎりをにぎっておくとか。ジムにマメに通う余裕もなく、週に1度、肩凝りをほぐすためにプールに泳ぎに行くのが精一杯。
戸田 定期的にプールに通っていらっしゃるだけでも素晴らしい。私も、スポーツジムはかなりの幽霊会員で、「8ヵ月ぶりですね」なんて言われたり(笑)。それでも行かないよりはマシだろうと、時間のあるときには汗を流すようにしています。
中園 私、本来はものすごく怠け者で、脚本家の仕事を始めた頃は「これを書き終えたらやめよう」と、毎回思っていたんです。それが最近、目の前の脚本を書くために取材をすると、そこからまた新たに書きたいテーマが見つかっちゃって。そんなこんなで常に3本くらい書きたい話を抱えているので、いつまでたってもやめられない。(笑)
戸田 それは私も同じです。若いときは声のお仕事がメインで、初めてドラマに出演したのが40歳。だから新しいドラマや舞台に声をかけていただくと、「やってみたい」と思うの。おかげでぜんぜん休めません。
中園 それって、やなせさんの影響なのかも。90代になっても仕事をしている自分を想像するとちょっと怖いけど(笑)、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」というやなせさんの言葉を思い出し、いくつになっても頑張らなきゃと思います。
ヘアメイク:
相場広美(戸田さん)
三上宏幸(中園さん)
出典=『婦人公論』2025年5月号
戸田恵子
歌手・俳優・声優
1957年愛知県生まれ。74年、歌手デビュー。77年、「劇団薔薇座」に入団し、本格的に演技を学ぶ。以降、数々の舞台、映画、ドラマに出演するほか、声優としても活躍。88年からテレビアニメ『それいけ!アンパンマン』のアンパンマン役を務める
中園ミホ
脚本家
東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店勤務、コピーライター、占い師の職業を経て、88年に脚本家としてデビュー。2007年に『ハケンの品格』が放送文化基金賞と橋田賞を、13年には『はつ恋』『Doctor-X 外科医・大門未知子』で向田邦子賞と橋田賞を受賞。その他の執筆作に『For You』『Age, 35 恋しくて』『やまとなでしこ』『anego』『下流の宴』『トットてれび』連続テレビ小説『花子とアン』同『あんぱん』大河ドラマ『西郷どん』『七人の秘書』『ザ・トラベルナース』など多数。また、現在も占い師としての活動を継続中で、これまでの経験を生かして、エッセイ『占いで強運をつかむ』『相性で運命が変わる 福寿縁うらない』(ともにマガジンハウス)『強運習慣100』(エクスナレッジ)の執筆や、公式占いサイト『解禁! 女の絶対運命』(https://nakazono-miho.marouge.jp/)の監修も手掛ける。