お金は人生を有意義に生きるための手段

「お金を増やす方程式」で収入を増やし、支出を減らし、増えた貯蓄を投資に回すのは、自分の人生でそのお金を使う理由があるからです。

話題になった『DIEWITHZERO』(ビル・パーキンス著/ダイヤモンド社)では、死後の世界にお金を持っていけないのだから、生きている間にお金を使って良い思い出を作り、残金ゼロで人生を終えることを勧めています。

残金ゼロにするのはなかなか怖いところがありますが、日本での相続財産のボリュームゾーンが1000万円程度であるように、多くの人がお金を残して亡くなっているのが実態です。

自分の長期的な人生設計を描いてみて、お金が残る可能性が高いなら、もっと緩く稼ぎ、たくさんお金を使ってもいいわけです。

「お金を増やす方程式」に従っても、闇雲にお金を増やし続けていては、お金の奴隷になっているようなものです。

お金は人生を有意義に生きるための、あくまで手段に過ぎませんから、お金に振り回されないためにも、人生設計と必要なお金のシミュレーションをするのがお勧めです。