願いを込めながら今日も米を研ぐ
やや煙をプスプス出しながら怒る私に、息子がひまわりの種をパンパンに頬張るリスのような顔で私に返した。
「…いやもう食えんて。この一口がもう入らん、うぅぅぅ…」
母の思いが強すぎて、ご飯をよそう量についつい力が入ってしまったらしい。米2合くらいドカッと丼によそい、肉をジャッと焼いてぜんぶ乗っけた『焼肉丼』。
確かに多いね。父のご飯が少なめになってしもうた…。
また痩せちゃう痩せちゃう。
そういえばお米の減りが早いと思っていたんだが、わたしが瑛介の一回の飯碗によそう量がだんだんおかしくなってきているようだ。
おかずの量も。
しっかりお食べ、野球少年!
輝かしいあなたの未来は、今日の胃袋に収まるご飯の量にかかっていると言ってもいいだろう。
そして今日もわたしはシャッシャ!と「一戦必勝」。
願いを込めながら米を研ぐのである。