大神いずみさんと息子の瑛介くん
(写真提供:大神さん 以下すべて)
大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。2人の球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る。

前回「野球母の朝は早い。遠い球場への遠征で朝2時半起き、3時半出発は珍しくない。ちなみに〈ジャイアンツタイム〉って…」はこちら

絶叫、悶絶、爽快、恐怖てんこ盛り

ジェットコースターな毎日。

瑛介が中学3年になった。
チームでも最上級生、年明けから遠征を伴う大会が目白押しで、
息つく間もないほど公式戦が続いていく。ふぅ。息つけるやないかいー。大変だ大変だ大変だと大騒ぎしている割には携帯の写真フォルダに増えていく、楽しいイベントや思い出の数々…。

実際に全身全霊で取ったり打ったり走ったりして野球をやっている息子に比べれば、なぁんとお気楽エンジョイな野球母だこと。そう思って今日も一日中ご飯ばっかり作っては、腹ペコ中学生に食べさせて野球に送り出すワタクシである。

大阪での選手の昼食、おにぎり弁当。その大きさとボリュームにビックリ!!

少し時間が経ってしまったのだが、進級する前の春休みには瑛介のチーム「世田谷西シニア」が大阪で行われた全国大会に出場した。
新横浜駅を出発してから1週間後に戻ってくるまで、それはもう、ジェットコースターのようにいろんなことが起こっては泣いたり笑ったり、走り抜ける毎日。絶叫、悶絶、爽快、恐怖てんこ盛りの「なんでやねん!?大阪」ウイークであった。

負ければ終わりのトーナメントで、いつ大阪を離れることになるかわからない。

雨に降られて試合が延期になった日は、あの甲子園の準決勝「横浜高校」対「健大高崎高校」の熱戦をチームみんなで見に行くこともできた。中には甲子園に初めて足を運ぶ選手もいた。
ワタシの甲子園デビューもごく最近だったが、やはりどこの球場とも明らかに違う独特の雰囲気に包まれる甲子園。
たこ焼きを食べながら目の前の高校野球に目をキラキラさせて観戦していた選手たちの、んまあー楽しそうだったこと!
あんなに夢中で子どもらしい彼らを見たのは初めてのような気がした。

実は優勝が決まった瞬間、わたしはアナウンスに入っていたのでよく見えていませんでした。スタンドで応援していたら本当に心臓が口から飛び出していてかもしれない…