「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「1対2の呼吸法でゆっくりと長く吐く」です。
1対2の呼吸法でゆっくりと長く吐く
1日に数回この呼吸法
私はトップアスリートに対して、自律神経の整え方などについて指導することがあって、呼吸法についてはこう伝えます。
「3~4秒でゆっくり鼻から吸って、口をすぼめて、6~8秒かけてゆっくり吐いてください」と。
これは「1対2の呼吸法」と呼ばれるものです。1日に何度か、この呼吸法を意識してやってみてください。2~3分ほどできるといいでしょう。
トラブルやアクシデントが起きて緊張感が走ったら、あるいは他人から不愉快な思いをさせられたら、この呼吸法で息をする。それで自律神経が整い始めます。
すると、問題解決や気持ちの整理に向かう力も出てくるでしょう。