心のアンテナを磨く

私たちの心は、まるでラジオのチューナーのようなものかもしれません。どの周波数にチャンネルを合わせるかで、聞こえてくる音楽が全く違うように、何に意識を向けるかで、日常の景色は驚くほど変わって見えるのです。

刺激的な出来事や大きな変化にばかり心が向いていると、つい見過ごしてしまうかもしれません。

しかし、ほんの少し意識を向ける角度を変えるだけで、日常に隠された穏やかな喜びや、静かな感動をキャッチする感度を高めていくことができるのです。

「うまくいかなかったこと」や「誰かに言われた心無い一言」ほど、なぜかいつまでも記憶に残りやすいものです。

だからこそ、意識して「嬉しかったこと」「心が温かくなったこと」に焦点を当てる練習が、私たちの心を健やかに保つために必要なのです。