Q.
息子家族は遠方に住んでいたので、いい距離感でした。ところが、息子の転勤にともない私たちの近くに引っ越してくることに。嬉しいものの、物理的な距離が近づくことに戸惑っています。いい関係を保つためのアドバイスをください

 

A.

人との「いい距離感」とは、お互いが相手に何を期待しているか、きちんと把握している関係といえます。そこがあいまいだと、「大丈夫かな、踏み込み過ぎかな」「冷たいと思われるかな」と妙な腹の探り合いになり、落胆したり傷ついたりしてしまうのです。

息子一家が近くに越してきたからといって、「もっと手伝ってあげなきゃ」と気負ったり、「気軽に遊びに来てくれればいいのに」と期待したりするのはよくありません。

遠方に住んでいた時と同じ、ほどよい距離感をベースに、「何かしてほしいことはある?」「私はこういう希望があるけれど」と率直に気持ちを伝えるとともに、息子一家の意向も確かめておきましょう。

頼まれごとに関しては、「自分の都合が合えば」が基本。自分の予定を変えてまで手伝ってしまうと、相手を甘えさせ不満が溜まります。

お金に関しても、老後資金は確保したうえで「このくらいなら出せる」という上限を設定し、それ以上は出さないと決めておくことをおすすめします。